ぜんそくジャーナル
155号ジャーナル
僕の入院体験記 名古屋市 K君
始め、院長先生から入院しなさいと言われた時ぼくは、「もうクリニックにはぜ
ったいいくもんか」を思った。
入院する時、ぼくは車の中にむりやり入れられたから、車の中でおもいきりあばれて、逃げだそうとした。
初めころはいやでいやでしょうがなかった、何回も脱走した。1回目は、入院2日目CT検査外帰り、本郷駅から家まで3時間30分ぐらいかかって歩いた。歩いている途中、むが夢中だったので今では何も思いだせない。
2回目、脱走した時は朝9時ぐらいで、お金を100円かくしもっていた。2時間ぐらい歩いて、時間がたつにつれて自分が道に、迷っているのがわかってきた。ちょっと心配になって家に電話をかけてしまった。それで家族の人がむかえにきた時、「またつれもどされるのか」と思ってまた逃げようとしていた。
次の朝、クリニックに戻って先生と話してもおこられなかった。先生は、いくらでも脱走したかったら何回でも脱走しろと言われた。でも結局はつれもどされるかと思うとなんか無駄だとようやくわかってきたのでもう脱走をやめた。
それから外来手伝いをした。ぼくの仕事はおもに呼びこみをしろと言われた。なんで呼びこみかというとぼくがきびきびしてなかったから外来手伝いをしていました。
それから少ししてから回診の時に学校に行きなさいと言われたから行くことにした。8ヶ月ぶりの学枚は、緊張したけど、友達や先生がいままでどおり迎えてくれた。
いままでのぼくは、人にたよってばかりで自分で解決しようとしなかった。親や先生に助けてもらうことばかり考えていた。それでも友達や先生がぼくに勇気を出して学校に行ってみないかと言われても信用できなかったけど、たんれんや作業をしていくうちに、クリニックの先生や看護婦さんや仲間が、がんばれを言ってはげましてくれたから、今の自分がある。
退院しても今までのたいけんを忘れずにがんばっていきたいとおもいます。