マスメディアを通じ情報を提供したアーカイブの一部を紹介します
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親たちの『今』 母原病から子育て崩壊の時代に
月刊『This is 読売』 /1998年6月 読売新聞社発行
「荒れる子どもたち」が増えているといいます。しかし実は、「荒れる子どもたち」ばかりでなく、「働けない大人」「子育てのできない親」も恐ろしい勢いで増えているのです。ただ、どの新聞やテレビをみても、なぜだか分からないという話ばかりてす。「分からない」というのは、「人間の医学」に取り組む私の立場からみると変な話です。人の子は、狼が育てれば狼のように育ちます。育て方によって神や仏のようにも悪魔のようにも育つ動物です。例えば神戸のA少年にしても、原因もなくあのような少年に育ったわけではありません。当然の結果としてあのような子に育ったのです。
21世紀が心配だ!
医療関係機関紙『SCOPE』
/1988年12月日本アップジヨン株式会社発行
久徳先生は『母原病』という本を、小さな出版社から出版した。それが著者も出版社も予期しなかった爆発的な売れ方をし、この5年問で80万部も出た。こどもの病気はお母さんがつくっているのだというセンセーショナルな角度で、全国のお母さんたちを青くさせた。『母原病』を読んでみると、本のタイトルから受ける印象とはずいぶん違う温かさ、親切さが宿っているのにすぐ気がつく。母親を応援し、励ます小児科医のやさしい目が随所に光っている。久徳先生は、母原病は母親が一方的に悪いわけではなく、いまの先進国型の文明が進めば必然的に母親は子育てが下手になるのだ、と考えている。
文明時代の健康守る。診療と研究のクリニック
医療関係機関紙『メディカルサロン』
/1997年7月 株式会社AZWELL
同院の標榜している診療科は、アレルギー科、呼吸器科、心療内科、小児科、内科。小児、成人の気管支喘息、アトピー性皮膚炎などのアトピー性疾患や、夜尿症、チック、ことば遅れ、落着きがない、極端な反発や甘えなどの小児心身症や小児の問題行動、登園・登校拒否、集団に入れない、家庭内暴力、就学・就労意欲の欠如、出勤拒否などの社会的不適応などに対し、身体医学的な従来の医療で解決が困難なケースに適応する「根本的治療」を目的としている。医療法上認められている診療科のなかに納まりきらない多様さである。