ぜんそくジャーナル
123号ジャーナル
第6回ぜんそく根治の喜びを語る会
今年も、「喘息根治の喜びを語る会」が開催されました。
この会は現在は世話人の方たちにより、自主的に運営されている会ですが、久徳クリニックのスタッフも、アドバイザーとして参加しています。
今回は私もシンポジウムの司会という形で参加させていただきましたので、会の報告の記事を書かせていただきます。
第6回の今回は、来賓に中日新聞社よろず相談所長の鈴木義和氏を御招きし、クリニックからは、久徳重盛院長と、森和哉ケースワーカーも出席させていただきました。日時は9月20日、会場は、昨年と同じく、今池の東天閣です。
会員の方は、62名が参加されました。年々参加される方が増え、前向きに根治をめざしている方が増えているということは治療する側にいる私たちにとっても、喜ばしい限りのことと思います。
会の次第は、世話人の方の挨拶に続き、来賓の鈴木氏、久徳院長の挨拶があり、続いて、山田千代さん、青木葉興作さんがそれぞれの体験談を発表されました。
お二人とも、着実に根治のコースを進んでおられ、その経験に基づいた体験談は、医者である私が聞いても感動的なものでした。
続いて、今回の会の「目玉」であるシンポジウムです。テーマは「ぜんそくを再発させないために」。
パネラーとして、阿知波睦夫さん、餘目クミさん、河村清子さん、小池満さん、山下弘司さんが参加され、司会は世話人の一人である斎藤康雄さんと、私が務めさせていただきました。
「発作のりこえ方」「再発させないための心得」について、それぞれのパネラーの方が意見をのべられました。
皆さん積極的に発言され、予定の時間が、あっという間にすぎてしまったため、やや話し足りないパネラーの方もみえたのではないかと、今になって心配しています。
各パネラーの方の「前向き」な発言の様子を拝見して、「同病相哀れむ」ではなく、「同病相はげます」姿勢が感じとれる明るいシンポジウムでした。
シンポジウムのあと、会食、決議文審議と続き、午後3時ごろは、つつがなくお開きとなりました。
■文集ができました。
会の次第は、概ね以上の通りですが、今回の根治の会には、今までとはちがった「御土産」がついています。
世話人の方々の発案で、「ぜんそく征服をめざして」というタイトルの体験文集が編集され、出席された方々に、一冊ずつお渡しすることができました。
副題は、「43人の勝利の記録」となっています。私も読ませていただきましたが、まさに「勝利」の記録です。
喘息は分からない、治らないといわれている今の日本で、このような明るい闘病体験文集は他に類を見ないと確信しています。
予算の関係で、多くの部数作れなかったのが残念ですが、なんとか広く会員以外の方々にも読んでいただけるようにできないものかと考えています。
この文集の巻末に、当日採択された決議文が収載されています。ここにその全文を御紹介し筆を置かせていただきます。
久徳重和